発想力と行動力で
つなぐ酪農と地域の絆。

1頭から始まった酪農業は、先代が北海道やカナダで本格的に学び、約20年をかけ飼育頭数を100頭までに拡大した。千明さんの兄・大貴さんの代になると「地域に必要とされる酪農」をより強く意識し、2012年にチーズの製造を開始、今やコンテストで複数部門の入賞を果たすまでに。

昨年設けた販売店舗では、あえてショーケースを設けず幅が狭いカウンターでの対面式で接客をしている。足を運んでいただいた方との間に生まれる一対一の時間を大事にしているからだ。

「必要なものは自分たちで作る」という想いは代々受け継がれ、飼料稲の栽培から牛舎の建設、商品のデザインやWebサイトの制作まで家族やスタッフが得意分野を活かし取り組んでいる。また、酪農体験や堆肥づくりなど酪農を通じた教育への活動に力を入れると共に、地域との関係も深めている。