おいしいお茶が引き寄せた、
人々の笑顔、そして幸せ。

宮﨑 亮 宮崎県 五ヶ瀬「宮﨑茶房」

いつも大らかで、楽しいことが大好きな宮﨑さん。
そんな宮﨑さんの作るお茶と人柄を慕って、県内はもちろん県外からも、さまざまな世代、職種の人々が茶房に集います。人生を楽しみ、すべてを受け入れてくれるような人柄とともに、お茶作りに真摯に向き合う姿勢が、多くの人々をたちまち虜にしてしまうのです。

地域のこと
宮崎県 五ヶ瀬

「釜炒り茶」の産地として有名な五ヶ瀬は、
宮崎県北西部にある地域。
温暖で海のイメージが強い宮崎県ですが、
高い山々に囲まれた五ヶ瀬は降雪量も多く、
「日本最南端のスキー場」があるほどです。
標高500m~800mの高地に茶畑が広がり、
古くから釜炒り茶の生産が盛ん。
今では「日本一の、釜炒り茶生産地」として
知られています。
2017年度には、全国茶品評会の「釜炒り茶部門」で
上位7位までを独占するなど、
品質、味ともに高い評価を得ています。
また、自然豊かでゆるやかな時が流れる
五ヶ瀬の魅力を知ってもらおうと、
町をあげて農村民泊にも取り組んでいます。

宮﨑茶房の特徴や取り組み
宮﨑さんと、
安全で楽しいお茶たち

お茶を作り始めて四代目の宮﨑さんが、
無農薬栽培に取り組みだしたのは昭和58年のこと。
3代目のお父様の代からでした。
無農薬栽培に切り替えてからというもの、
「安心・安全なお茶を作る」という一心で栽培を続け、
平成13年にはJAS認定を取得しました。
今では130カ所に点在する畑の面積は
約13ヘクタールにもおよび、
畑ごとの特性を生かしながら、
約20種類のお茶を栽培しています。
また、さまざまな種類のお茶作りにも取り組み、
緑茶はもちろん、
釜炒り製法を生かした紅茶や烏龍茶など
個性豊かなお茶がそろいます。

五ヶ瀬時間

ここで働く人々は、いつも笑顔が絶えない。
生き生きと、楽しそうに働く姿を見ていると「ここに住んでみたい!」と移住してくる人がいるのも、うなずける。
そんな人々と時間の流れの中、ゆっくりとお茶が育まれてゆく。

手摘みの風景

この日は、ちょうど一番茶の「手摘み」収穫が行われていた。「手摘み」で収穫すると、葉や切り口の損傷が少なく、味の良いお茶になるという。

宮﨑茶房の特徴や取り組み
釜炒り茶とは

日本茶の製法は、大きく分けて
「蒸し製」と「釜炒り製」があります。
ほとんどの日本茶は「蒸し製」が主流ですが、
宮﨑茶房では「釜炒り製」を用いた
「釜炒り茶」と呼ばれるお茶のみを製造しています。
「釜炒り茶」は、主に九州を中心に製造されていますが
地域は限られ、五ヶ瀬はその数少ない
生産地のひとつです。
釜で炒るため、クルンと丸まった
かわいらしい茶葉と、
「釜香」といわれる独特な香りが特徴です。
この技術と農園に魅力を感じ、
全国から若者たちがここを訪れます。

釜炒り茶の味・特徴

「釜炒り茶」は抽出した際、美しく澄んだ黄緑に近いお茶になる。
釜で炒ることで、味はすっきりと香り良く仕上がる。

豊かで美しい自然

紅茶の天日干しの風景。
澄んだ空気、清らかな水…五ヶ瀬の豊かな自然の恩恵を受けながら、人々はお茶と共に生きている。

笑顔があふれる作業風景

さまざまな職歴や目的を持った人々が、ここで働いている。
世代が違ってもお互いを尊重しあい、とにかく楽しそう。夜は、皆で集まり映画鑑賞会が開かれることも。

宮﨑さんが生んだほうじ茶

他商品の生みの親