一般的にほうじ茶とは、煎茶・番茶などを褐色になるまで強火で焙じ、香ばしさを引き出したお茶のことを言います。その香ばしさで口の中がすっきりするので、食後にぴったりのお茶です。
ほうじ茶が考案されたのは1920年代、京都府山城地方の茶商が今の製法を確立させたと言われています。
お茶が売れず、抱えた在庫を販売するための策として生まれたお茶でした。
ほうじ茶は寒い地区で飲まれていることが多く、これはほうじ茶が体を温めてくれると言われる所からくる体感的なものと、緑茶と違い熱湯を注いで飲むというほうじ茶は、冬の間ストーブの上にやかんが常にあり熱湯が沸いていた地域柄、手軽に淹れやすかったという一説も。
北海道では冬の間、やかんで煮出したほうじ茶で焼酎を割るという飲み方(番茶割り)もあるそう。
北海道や東北地方においては「番茶」もほうじ茶のことを指すそうで、生活に根付いた状況がうかがえる。
- 出典:日経POS全国量販店約700店舗/
数量ベース(1店舗あたりの数量)/2016年度
一口にほうじ茶といっても、産地や製法、使用する原料によっていろいろな種類があります。
ここでは有名な5つのほうじ茶をご紹介します。
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- ほうじ番茶
- 番茶を焙じて仕上げる。また、番茶を焙じて飲用することが一般的な地域では、番茶=ほうじ番茶を指すことが多い。
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- 京番茶
- 茶所京都府南部を中心に生産され、日常飲用するほうじ番茶。焦げ香と言われる独特の燻したような香りを放つものが多い。
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- 加賀棒茶
- 茎茶(棒茶)を焙じたもの。石川県で主に生産されている。石川県では「棒茶」「番茶」と言えば、これを指すことが多い。
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- 雁ケ音ほうじ茶
(茎または、棒ほうじ) - 一番茶から茎(かりがね)の部分だけを丁寧に選び取り、焙じたもの。葉の部分を使用したものよりまろやかな香りが特徴。
- 雁ケ音ほうじ茶
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- ほうじ煎茶
- 一番・二番茶の上質な葉の部分を厳選し、これを焙じて作られたもの。上質なほうじ茶は、甘く独特な心地良い香りを持ち、焙煎には高度な技術が必要とされる。
tumuguのほうじ茶にも上記の種類に当てはまるものや近い分類のものがありますので、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
▼秋冬に収穫した秋冬番茶を使用した(ほうじ番茶)
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▼抹茶の原料である碾茶の茎の部分を使用した(雁ヶ音ほうじ茶に近い)
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