tumuguスタッフが綴るほうじ茶のこと、日常のこと。
お茶と八十八夜
今日、5月1日は「八十八夜」。
「夏も近づく八十八夜~♪」と歌われるように。お茶とはとても関連深い日なのです。
「八十八」とは「立春」から数えて88日目。
冬の時期を乗り越え、この時期に芽吹いた新芽は養分を貯え、栄養価やうまみ成分が多く含まれています。
昔から「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きできる」などと言い伝えてられてきました。
成分の分析など無くても、昔の人たちは感覚的にからだに良いものを知っていたんですね。
昨年の八十八夜は5月2日。
ちょうどその時期に宮﨑茶房さんを訪問しました。
日本中が令和への改元に盛り上がった翌日、五ヶ瀬では八十八夜に摘んだお茶で手炒りのイベントが催されました。
きらきら、つやつやとした生葉を昔ながらの釜で炒っていくと…
宮﨑さんの手元から良い香りが広がります。
その後パン生地をこねるような動きで右へ左へ揉み込み、干して水分を飛ばしたら再び釜へ。
この工程を何度か繰り返すとだんだんと水分がなくなり、手炒りの釜炒り茶の完成!
「なつかしい」「珍しい」と、たくさんのお客様が手炒りの釜炒り茶の実演を楽しんでいらっしゃいました。
身近なお茶ですが、受け継がれてきた伝統を知ると、もっと深く楽しみたくなりますね。